灰色の可能性
2006年 12月 19日
幼い頃見ていたアニメは 白黒でした
テレビも白黒で でも子供ながらに
世の中には色があふれているけれど
テレビは技術的な問題で
カラーが映らないと 判っていました
父が写す写真もいつも白黒で
映像の世界は カラーは無いと
思っていました
それから時は移り
テレビはカラーになり
父の持っていたハーフカメラも
自動でピントの合う カメラになっていました
小さい頃見た白黒アニメ
え?と思われるかもしれませんが
映画のようにカラーで彩色された物を 白黒フィルムで撮影されていると
思っていました
その誤解が解けたのは数年前
働いている会社で
「東映アニメーション」のイベントがあった時です
「少年忍者 風のフジ丸」の、設定資料が展示されていました
登場人物のキャラ表には色指定の番号がふってありました
その色数は白と黒と何色かの灰色。
吹きすさぶ風も 燃え盛る炎も
冷たい雨も 暖かい春の日差しも
ついでに
微塵隠れも火炎の術も
全て人が考えた白・黒・灰色で表現されていました
映されるテレレビが白黒なのだから わざわざコストをかけずに
白と黒の2色の絵の具で事足りるというのは
よくよく考えれば当然の事なのですが
その時灰色はすごいんだ!と 感じたのでした
灰色で全ての世界を表現する
たとえば 炎は赤だけど
赤に見える灰色はどれ?
人間の肌色の見える灰色は どれ?
今のようにコンピューターで
一発で彩度を落とすなんて
できなかった頃
人の想像だけで色を感じとらせて
くれてました
by taichicat
| 2006-12-19 00:11
| SH902i